仕事で建設会社の人と話をする機会があったのですが、そこでなるほど、と思った事を聞いたのでメモしておきます。
家の建築に使われる部品の仕様は大きく2つある
ここで言う「部品」とは、窓枠やドア、水回り(シンク)、風呂釜などを指しています。これら部品は大きく2つの仕様があるそうです。
- 住宅メーカー独自の仕様
- 各部品メーカーが作っている仕様
仕様が異なるため、サイズが異なっているという点に注目してください。
なぜ大手住宅メーカーは独自仕様にするのか
大手住宅メーカーはそれぞれの部品メーカーに特注で作らせ、その部品を使った家を販売しています。住宅メーカーが独自の仕様にする理由は以下が考えられます。
- 自分達の売りたい家のデザインサイズに合わせる必要があるから
- 独自仕様の部品を自社で持つことで価格を下げることができるため
- 自然故障による買い換え時に、独自仕様にしておく事で他社へ行かないようにさせるため
各部品メーカーが作っている仕様とは何か
分かりやすく言うと、ホームセンターなどで簡単に買うことができる部品だと思ってください。サッシだったらINAX、トイレだったらTOTOなど、各部品メーカーがホームセンターに卸している製品という意味です。
予算と内容のバランスが大切
家は消耗品です。長い年月をかけて住めば壊れる箇所も出てきます。いざ壊れた際自分達だけで直せるような箇所をできるだけ考慮しておくことは重要だと思いませんか?
住宅メーカーで建築した家だと独自仕様(サイズ)になっているため、その住宅メーカーから買うしかなくなります。独自サイズという事は販売に対してライバルがいないのですから、部品が割高になるのは目に見えています。
家は、様々な条件が複雑に絡み合っているため、なかなか答えの出にくいものだな、と痛感しております。そういった時に、「ゆずれる所、ゆずれない所、」「こういう家を建てたいというビジョン」「そういった悩みを気軽に話せる関係性」というものが重要になってくるのかもしれません。私も文章を書いていて、ちょっとややこしくなってきましたw
まとめ
家は消耗品ですが、一生モノと言われるほど高い買い物です。壊れた時の補修のしやすさという点意識の中に入れておくと家の事の判断をする上で役立つかもしれませんよ。
私のいるコンピュータ業界では「標準化」という意識が強いですが、それ以外の業界ではまだまだ独自仕様の意識が強いのかなと感じます。独自仕様がいいか、一般仕様がいいか、購入するもの、家の中の部品単位で使い分ける視点が重要だなと感じました。